テーマはお配りしたフライヤーに書いた“光”です。透明であるけれども、それはいたる所に充溢している。捉えようとしてもその度に指の間からすり抜けてしまうような、まさにハイデガー的な“存在”です。光そのものを紙に定着させることはおそらく困難で、だからこそそこに、イメージの入り込む余地が多分にあるものと思うのです。
ただ、それだけでは不十分で、そういう意図もあり、イメージを分割してOHPフィルムにプリント、アクリル版ではさんで多層的に見せるという方式も試みました。
これは画面上ではなかなか際限できず、実物を見ていただかないとよく分からない、というのがいささか難点ではあるのですが。
今回の作品は来年1月に行う予定の個展に出す連作の一部で、実はまだ全てではありません(スペースの都合で全部は出せませんでした)。 |