4.
「今日、お誕生日でしょう」
放課後、かおる子はぼくにいった。
「プレゼント、あげる」
赤い、小さなはこだった。
中からこそこそと音がした。
「開けてもいい?」
かおる子はぼくをじっと見つめ返した。
なんだかふと、吸いこまれそうな気分になった。
「とっても珍しいものなの。だからここじゃだめ」
いきましょう、といってかおる子は立ち上がった。